なんという夢のある言葉だろう。1階にはチェックインロビーがあり、空港で行う搭乗手続きなどができた。日本の航空会社はもちろん、エールフランスやKLMオランダ航空など12社のカウンターがずらり。
ここで荷物を預ければあとは手ぶらで地下のJR難波駅から「関空快速」。2階のバスターミナルからバスに乗れば関空へ一直線。OCATには、そんな乗降客をもてなす「旅の総合情報館」や「レストラン街」「ショッピング街」もあった。
だが、2001(平成13)年に悲劇が襲った。
「9.11、米中枢同時テロが起こったんです。あの事件で状況は一変しました」と坂東さん。
テロ後、セキュリティー強化が米国から日本に通達され、米到着便は空港以外の場所でのチェックインは「全面禁止」。米国への渡航者は激減した。OCATにあった各航空会社のカウンターは次々に閉鎖され、JR難波駅始発の「関空快速」も平成20年に廃止。
「地球駅」の扉は閉ざされたのである。
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