地下1階のイベント会場。ちょうどOCATが開業したころ、ポンテ広場の大理石の壁に自分の姿を映してダンスを練習する若者たちがいた。すると、湊町開発センターの当時の専務が「壁に鏡をつけてあげれば」と発案。以来、若者たちの練習の場となった。
その若者たちの中から、今年夏に開催されるパリ五輪の正式種目になったブレイキン(ブレイクダンス)の金メダル候補・半井(なからい)重幸さん(22)が誕生した。
半井さんが「ポンテ広場」に来たのは7歳のころ。大人たちに交じって踊った。自宅のある大阪狭山市まで両親が送り迎え。そんな生活が高校3年生まで続いたという。
「半井さんはいま、海外で活躍されていますが、帰国してからの記者会見はこのポンテ広場を使って“ボクのダンスはこの場所で生まれました”といってくれているんです」と坂東左知子さん。
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