「地球駅OCAT」を襲った悲劇から20年 どう変身した?(4/5 ページ)

» 2024年04月04日 17時15分 公開
[産経新聞]
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若者のダンスの聖地

 地下1階のイベント会場。ちょうどOCATが開業したころ、ポンテ広場の大理石の壁に自分の姿を映してダンスを練習する若者たちがいた。すると、湊町開発センターの当時の専務が「壁に鏡をつけてあげれば」と発案。以来、若者たちの練習の場となった。

photo 難波「OCAT」の大理石の壁で見つけた「化石」?

 その若者たちの中から、今年夏に開催されるパリ五輪の正式種目になったブレイキン(ブレイクダンス)の金メダル候補・半井(なからい)重幸さん(22)が誕生した。

photo 「ポンテ広場」が生んだパリ五輪「ブレイキン」の金メダル候補、半井重幸さん=昨年2月、東京・国立代々木競技場第二体育館
photo ポンテ広場の鏡の前でダンスの練習をする若者たち

 半井さんが「ポンテ広場」に来たのは7歳のころ。大人たちに交じって踊った。自宅のある大阪狭山市まで両親が送り迎え。そんな生活が高校3年生まで続いたという。

 「半井さんはいま、海外で活躍されていますが、帰国してからの記者会見はこのポンテ広場を使って“ボクのダンスはこの場所で生まれました”といってくれているんです」と坂東左知子さん。

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