新幹線車内整備「18分」 時間との戦い 乗客の快適な旅を支える「ブルーのユニホーム」(3/3 ページ)

» 2024年04月09日 14時37分 公開
[産経新聞]
産経新聞
前のページへ 1|2|3       

車両の外でも活躍

 関西新幹線サービックは新大阪駅周辺では、第二事業所のほか、2つの事業所がある。

 新大阪第一事業所は、新大阪に到着後、引き上げ線に入庫した車両の車内整備を行っている。約200人が働き、床を乾いたモップで拭いたり、グリーン車のじゅうたんにクリーナーをかけたりする。座席がぬれていないかもセンサーで確認し、ぬれていれば交換する。

photo 掃き掃除で車内をもう1往復。時間との戦いだ (渡辺恭晃撮影)
photo 仕事への思いを語るM野さん。自分たちの技術に誇りを持っている (渡辺恭晃撮影)

 鳥飼車両基地にある鳥飼事業所では約600人が勤務。基地に到着した車両の整備を担当している。ほかの事業所では実施しない大がかりな整備を行い、前頭部、外板、窓ガラスなど車体全体を洗浄する。一定周期で座席やグリーン車のじゅうたんを念入りに特別整備している。

 新大阪で折り返す列車を担当する第二事業所は、このほかに駅ホームやコンコースの整備、乗客の遺失物の管理も行っている。

前のページへ 1|2|3       

copyright (c) Sankei Digital All rights reserved.