日本版ライドシェアの運行が京都府内でも始まった。府内第1号となったのはタクシー大手の「エムケイ」(京都市南区)。このほかのタクシー会社も今月中の運行を目指し、乗務員の採用や教育・研修などの準備を進めている。
エムケイは初日となった8日、遊休車両や社用車、グルーブ会社のレンタカーの計17台を運行。同日は計80回の利用があった。エムケイの担当者は「台数が少なかった中で遠方のお客さまにも対応したこともあり、通常のタクシーと比べるとやや少ない印象。今後、解決に向けて検討していく」と話した。安全性や売り上げ、配車アプリの使い勝手を検証する必要があるとして、エムケイでは当面、一般ドライバーの採用は行わず、2種免許を持つ管理職社員を乗務員に配置する。
日本版ライドシェアは運行できる地域や時間などが限られている。こうした課題を念頭に、エムケイホールディングスの青木信明社長が出発式で「春の観光シーズンの京都で日中のライドシェアを要望したが、国に中途半端な時間を設定された。成功させる意図があるのか」と投げかける場面もあった。
府内は京都市域(京都市、宇治市、長岡京市など8市4郡)がライドシェアの対象となった。エムケイのほか大手数社が乗務員を採用するなどして今月中にも運行を始める意向を示している。(園田和洋)
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