メタの投資広告、半数以上が著名人なりすましか 2位に堀江貴文氏、1位は?(3/4 ページ)

» 2024年04月15日 07時03分 公開
[産経新聞]
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「前澤 友乍」に「堀江文」も

 投資広告の配信元を分析すると、約65%に当たる910個のアカウントには日本語が含まれていなかった。配信元のほとんどは使い捨てのアカウントとみられ、大半を占める英語の他に韓国語やベトナム語、タイ語のアカウントもあった。

photo メタの広告ライブラリで確認できる堀江貴文氏や産経新聞の偽のアカウント

 日本語名のアカウントでは、堀江氏と森永氏に関連するものが18個で最も多く、村上氏が16個だった。日本語が含まれるアカウントにも、「前澤 友乍」といった横倍角の文字が使われたものや、「堀江文の投資ルール」のように一部が中国簡体字の不自然なものもあった。著名人だけでなく、企業もなりすましの被害に遭っており、SBI証券関連の31個を筆頭に、「産経新聞 1」という産経新聞の偽のアカウントも見つかった。

 全体の約57%に当たる広告は登場する著名人の名前を除いてほぼ同じ内容で、「日本の文化庁は円の暴落、悪性のインフレを防ぐため増税を延期すべきと述べた」という趣旨の文言が書かれていた。しかし、文化庁は文脈に合っておらず、広告の出稿者は日本語を十分に理解していない可能性がある。

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