ウエルシア、突然のトップ辞任劇でどうなる? 経営統合にも影響か(1/2 ページ)

» 2024年04月17日 14時28分 公開
[産経新聞]
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 17日に私生活の不適正な行為により社長が辞任したウエルシアホールディングス(HD)は、直近の1年間(令和5年2月期)の売上高が1兆1442億、約2800店舗を展開するドラッグストア業界のトップを走る。3月には親会社である流通大手イオンの主導により、ウエルシアと業界2位のツルハHDと9年末までの経営統合を目指すことで合意していた。両社の売上高の合算は2兆円規模となり、店舗数は5000店を超える巨大連合が誕生する見通しだ。ただ、突然のトップの辞任劇に統合作業への影響も懸念される。

photo ウエルシアホールディングス本社(東京都千代田区)

 ウエルシアHDは17日午前、松本忠久社長(65)が辞任したと発表。先行きの不透明感からか、17日午前のウエルシアの株価は3日続落し、年初来安値を更新した。

 そんなウエルシアの沿革は1965(昭和40)年、埼玉県春日部市の商店街にあった広さ15坪の一ノ割薬局から始まった。創業者の故・鈴木孝之会長が「薬局にたくさんの商品を置けば、調剤の待ち時間を利用して必要なものを買ったりできる」との発想から、薬や化粧品、酒類まで扱う現在の調剤併設型のドラッグストアのひな型を生み出した。

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