有隣堂、自社開発した分析ツール導入企業が100社を突破 在庫や販売状況を可視化

[カワブチカズキ，ITmedia]

　有隣堂（横浜市）は、4月から新規事業「Book StoreCentral-Sales Status（BSC-SS）」の有料提供を開始した。同ツールは、有隣堂各店舗の書籍・雑誌の販売数や在庫数などのデータを閲覧・分析するもので、すでに導入企業が100社を突破している。

有隣堂「Book StoreCentral-Sales Status（BSC-SS）」を導入する企業が100社超（公式Webサイトより引用）

　BSC-SSは、有隣堂各店の書籍・雑誌売上数、在庫数などのデータ（Sales Status）をEdgeやChromeなどのブラウザ上で閲覧できるサービスだ。主なターゲットは出版社で、商品制作に活用されている。

システムの仕組み（出所：プレスリリース）

　同社は以前から、デジタル化の推進によるインフラ整備を進めていた。そうした中、以前から要望があった各店の在庫情報や販売状況を出版社へ提供できるようにするため、自社で小売業の店舗管理システム「Book Store Central（BSC）」を開発。BSC-SSはBSCがベースとなっている。

他書店チェーンでも利用できるプラン提案も検討（公式サイトより引用）

　今後について有隣堂は「文具・雑貨の販売・在庫データにも対応した運営システムの開発、および他書店チェーンでも利用できるプランの提案を検討していく」としている。

ダッシュボード画面イメージ（出所：プレスリリース）