アルバトロスの谷本慎二社長は「退職代行サービスの認知が高まったことに加え、SNSの影響も大きいのではないか」と話す。新卒者がネット上で「仕事が大変」などと投稿すると、不特定多数から「辞めた方がいい」などの反応がすぐ集まり、他者との比較で職場環境に違和感を覚えやすい。谷本氏は「退職希望の新卒者は昔から一定数いたが、現代の方が転職を決意しやすい」と分析する。
モームリでは弁護士の監修を受け、24時間、LINEやメールで依頼を受け付け、電話やメールなどで会社との交渉を代行する。料金は依頼者が正社員、もしくは契約社員なら2万2000円、アルバイトは1万2000円。令和4年3月にサービスを開始し、これまで8300件を超える依頼をこなした。最近は、依頼のペースが急増しているという。
依頼者の6割は20〜30代が占める。民法上、労働者は「退職届」を出せば2週間後、雇用契約が終了するが、最近の新入社員は学生時代が新型コロナウイルス禍と重なり、「コミュニケーション能力に乏しい部分も見られる」(谷本氏)という。(飯塚友子)
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