働く人が喜びを感じる要因は何か、またここ数年でどのように変化しているのか。リクルートが2013〜23年のデータを基にした調査結果を発表し、直近の2023年データで仕事に働く喜びが必要と感じている人は83.3%だった。
仕事をする上で、働く喜びが必要と回答した人は2017年を除いて毎年8割を超え、集計期間中の最多は2019年の88.2%。一方、実際に仕事で喜びを感じた人は2023年のデータでは42.6%にとどまった。2013年以降は減少傾向にあったものの、2018年に増加に転じ、以降は4割ほどで推移している。
2023年のデータで、働く上で希望をかなえられていると感じている人は「あてはまる」「ややあてはまる」を合わせて29.3%。2013年データと比較して9.1ポイント増加した。仕事の内容に見合った収入を得ていると感じている人も、2013年から2023年にかけて10.6ポイント増加した。
職場に「自分の居場所がある」と感じる人は年々減少傾向にあり、2013年から2023年にかけて10.9ポイント減少した。リクルートは「リモートワークの普及により、つながりを感じる機会が減少し、一部の人が孤独感や疎外感を抱くようになったことが考えられる」とコメントしている。
ウェルビーイングの度合いが高い群・中間群・低い群に分けて、組織の成果とパフォーマンスとの関係を分析。すると、それぞれ52.8%・16.6%・5.8%となり、ウェルビーイングが高いと組織の成果も高い傾向が見てとれた。
15歳〜64歳の就業者を対象に、2013〜23年にインターネットで調査した。有効回答数はのべ8万3030人。
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