「東大に強い学校」ランキング 合格者が100人を超えた学校は?(1/2 ページ)

» 2024年04月26日 07時45分 公開
[ZAKZAK]
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 今回は東大の一般選抜と学校推薦型選抜の合格者を合わせた、「東大に強い学校ランク」をお届けする。

 東大人気は安定しており、2024年度の一般選抜の志願者は前年を126人上回る9432人だった。ただ、文科類と理科類に分けてみると、文科類は文Iと文IIが減少したことにより40人減。文Iと文IIでは、予定倍率を超えた時に行われる第一段階選抜が実施されなかった。両科類ともになかったのは、16年度入試以来だ。予備校関係者は言う。

 「官僚や法曹に魅力を感じない高校生が増えているのでしょう。一般企業に就職するなら、早慶でも変わらないと考える受験生が多くなっているのだと思います」

 理科類は理IIと理IIIが減少したものの理Iが166人増。理科類全体として志願者が増えているのは、私立大との学費や研究環境などの差にあるようだ。それでは東大の学校別合格者数ランキングを見ていこう。

 1位は43年連続でトップの座を守り続けている開成で、合格者数は前年より1人多い149人。開成の合格者が前年並みに留まる中、合格者が前年を22人上回る100人となり、開成との差が前年の70人から49人まで迫ったのは2位の聖光学院。全合格者に占める現役生の割合をみると、開成の78.5%に対し86.0%と上回っている。

 「学校がある横浜市に大手予備校がなかった時代から、優秀な教員による塾に頼らない指導が行われてきた。難関大進学実績が上がり、優秀な生徒が増えてきたことも、東大合格者の伸びにつながっている」(塾関係者)

 ちなみに、1964年以降、東大合格者が100人を超えた学校は筑波大附、筑波大附駒場、東京学芸大附、戸山、西、日比谷、麻布、開成(いずれも東京)、桐蔭学園(神奈川)、灘(兵庫)、ラ・サール(鹿児島)の11校のみで、聖光学院は12校目の100人超えの学校となった。

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