明治安田生命保険(東京都千代田区)は、既婚者を対象に「家計」に関するアンケート調査を実施した。それによると、おこづかいについては夫が3年ぶり、妻が5年ぶりに減少。世帯の貯蓄額については、平均して昨年から175万円減少していることが分かった。
20〜50代の既婚者にひと月当たりの平均おこづかい額を聞いたところ、夫のおこづかいは2023年から2513円減少(−7.1%)の3万3039円で、3年ぶりの減少となった。妻のおこづかいは4年連続増加していたが、同1235円減少(−5.2%)の2万2298円だった。
同社は「2022年以降、物価高のために費用が増加することに応じてか、おこづかいも増加傾向が続いていた。2024年は物価高の影響が一段と強まり、減少に転じたのでは」と分析。
同社経済調査部 エコノミストの木村彩月氏は「夫のおこづかいはコロナや物価高の影響がない2019年と比較すると約13%の大幅ダウンとなっている。妻のおこづかいも5年ぶりに減少していることから、長引く物価高で生活必需品への支出額が増えざるを得ないなか、夫婦で協力して趣味や余暇にかかる費用を節約している様子がうかがえる」とコメントした。
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