緑化した屋上広場や立体街路も特徴の一つだ。ハラカドではそれをさらに一歩進めて、建物の内部に人々が集える場所、ほっと一息ついて憩える場所、ふと立ち止まって考える場所が多くある。
特に4階は「ハラッパ」と称し、フロア全体がアートを展示する屋内広場となっている。テナントとして入っているのは、京都の料亭「下鴨茶寮」と東京都墨田区のカフェ「私立珈琲小学校」が共同運営するセルフ式のカフェ「ハラカドカフェ」のみである。屋内にありながら、公園の一角にある休憩所を兼ねたカフェといった趣を醸し出している。
その他、ハラッパには「太陽の焚火」と称する赤い巨大な球体、空気の微細な動きを可視化したモビールなど、自然をモチーフとしたアーティストたちの作品が並んでいる。緑と空間の演出は、園芸家でありDAISHIZEN社長の齊藤太一氏が担当。アートは「THE Chain Museum」のCEOである、遠山正道氏が統括している。
4階を見て、テナントが1つしか入ってないので「まだ何か作っている途中なのではないか」と、未完成の状態に思ってしまう人もいるようだ。商業施設は物販テナントで満たされていなければならないといった固定観念を持っている人には、ハラカドは楽しめないかもしれない。
7階の庭園化した屋上テラスも、テナントはイベントスペースの「POP UP SPACE」のみ。この屋上テラスからは、神宮前交差点を挟んだ斜め前のオモカドのメインエントランス上部にあるサイネージ「オモカドビジョン」を視聴できる。両施設を結んだイベントも可能だ。4月18〜21日には、バカルディ ジャパンがウイスキー「デュワーズ」のプレミアムイベントを開催。ARを駆使し、会場内でQRコードをスマホで読み取ってオモカドの方向に向けると、画面上に幻の「デュワーズ橋」が出現する仕掛けがあった。
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