朝型勤務、リモートワーク、フレックスタイム、最近では副業を認める企業も増え、総合商社各社が働き方の柔軟性を高める取り組みを進めています。伊藤忠商事では、働き方改革によって同社の出生率が2倍になったというニュースも注目を集めました。
一方で、退職理由にはまだまだ多忙な現場、プライベートとのバランスを取ることの難しさが垣間見えます。また、総合商社で働く魅力の一つでもある「海外駐在」についても、ライフステージの変化などで難しくなった際に退職を選ばざるを得なくなってしまうケースもあるようです。
「給与・待遇はもちろん、規模もブランドもまだ魅力ではありながら、現在も残る激務かつ体育会系な社風が最終的に合いませんでした。働き方改革を受けて、朝型勤務など一部の社内制度・規則は変わったものの、それでもやはり担当業務量は多いのに対して気合と根性を以ってして乗り越えるのがとにかく是とされる精神論的なカルチャーに入社以来ずっと違和感を覚え続けました」(営業、男性、伊藤忠商事)
「産休、育休取得のタイミングで退職を決意。上司や周りの冷ややかな目、仕事が思うように進まず、限界を感じていた。男社会のため、総合職で男性とバリバリ対等にやり合う覚悟がやはり必要。ここでの経験はかなりのキャリアになったので、結果的には良かったと思っている」(食品、女性、三菱商事)
「海外駐在によりライフプランが崩れてしまうリスクに疑問を感じ、できれば急な転勤がない職種にキャリアチェンジをしたいと考えていた」(営業、女性、住友商事)
「総合職なので当然のことではあるが、海外駐在や出張の機会が多い。バリバリ働きたいときはそれで充実していてよかったが、プライベートとの兼ね合いで海外駐在の打診を断らざるを得ないタイミングがあった」(営業、女性、丸紅)
「ライフステージの変化に伴い、全世界転勤に対してネガティブな印象を抱いたため」(管理部門、男性、三井物産)
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