福岡・天神「イムズ」跡地に複合ビル着工、どんな計画?(1/2 ページ)

» 2024年05月17日 11時32分 公開
[堀内ひろITmedia]

 三菱地所(東京都千代田区)は、福岡市中央区天神一丁目での「天神1-7計画」(仮称)の開発コンセプトを発表した。

photo コンセプトイメージ(出典:三菱地所、以下同)

 同計画は2021年に閉館した商業施設「イムズ」跡地での、オフィス・ホテル・商業を用途とする複合ビル開発プロジェクト。地上21階、地下4階の約91メートルの高層ビルで、2026年12月末の竣工を予定している。

 1989年に開業したイムズは、情報受発信基地をコンセプトとした商業施設。開業から35年の時を経て、技術革新や国際化、パンデミックなどによって人々の価値観や生活様式が大きく多様化したことを踏まえ、新たな計画を発表した。

 開発コンセプトは「福岡文化生態系〜福岡のあたらしい文化を共に創造し続ける〜」。古くから対外交流の窓口として豊かな文化を育んできた福岡にふさわしい、新たな「交流の循環」が生まれ、豊かな文化・ライフスタイルを実現できる街を目指すという。

photo 用途構成

 オフィスの総面積約8000坪、基準階面積約790坪。想定就業者数約3000人の空間を整備するという。

 レイアウト効率が高く、さまざまな働き方に対応できる無柱空間のオフィスは、最小区画30坪台からの利用が可能。渡辺通りから視認できる3階角部には、さまざまなワークスタイルに寄り添うカフェを併設した一部2層吹き抜けのオフィスエントランスを設ける。

photo オフィスエントランス吹き抜け部(渡辺通りより)

 米国・シアトル発のホテルブランド「エースホテル」が、アジア地域で2施設目かつ九州初進出として出店。

 192室の客室に加え、1〜2階にはラウンジ、カフェバー、レストラン、ギャラリー、3階にはファンクションルーム・ミーティングルームを備え、19〜20階のルーフトップバーは、宿泊者以外も来街者やワーカーなど街に関わる人々が自由に利用できる。また、アートや音楽などの文化的プログラムの展開などを通じ地域コミュニティの活性化・カルチャー創出を目指す。

photo ルーフトップバーからの眺望(20階)
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