ENEOS Power(東京都千代田区)、三菱自動車工業(東京都港区)、Nature(横浜市)の3社は5月20日、自宅で電動車を充電する際の充電時間を遠隔でコントロールし、電気料金を最適化する「おうち de ENEマネ」の実証を行うと発表した。実証は岡山県倉敷市において、2024年度下期から開始する。ENEOSグループと三菱自動車の社員が参加予定だ。
同実証では社員が保有する電動車や充電器を使用し、自宅での充電時間を遠隔でコントロールする。電動車のコネクティッド技術を通じ、電池残量などの車両情報を制御システムへデータ連携することで、電力の市場価格が安い時間帯に充電されるよう、自宅の充電器へ指示する仕組みだ。
ENEOS Powerがプロジェクト全体を統括し、電力調達コスト削減による収益性の検証や家庭への電気供給を行う。三菱自動車は車両の提供と、コネクティッド技術を活用した車両情報の連携を担当。Natureが電力市場価格や車両情報をもとにした充電器制御を行う。3社は「遠隔コントロールなどに関する技術検証を実施するとともに、電力調達コストの削減による収益性について検証し、事業化に向けて検討を進める」とコメントした。
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