キャラメルコーン「袋の底」に潜む、昭和ベンチャーのブレークスルー1分ビジネス雑談(1/2 ページ)

» 2024年06月07日 08時00分 公開

上司に「1分話せ」と言われたら

会社の朝会、上司との出張中、取引先との雑談――。ビジネスパーソンにとって「1分話せるトーク」が必要な場面は少なくない。本連載ではそんなビジネスの小ネタを紹介する。

ロングセラー商品となった秘訣とは(提供:Plainworks)

 「キャラメルコーン」「ポテコ」「オールレーズン」などのロングセラー商品で知られるお菓子メーカー、東ハト(東京都豊島区)の創業は1952年。2003年に倒産を経験し、2006年からは山崎製パンの子会社になっています。

 創業当初の社名は「東京製菓」でしたが、同名の企業が多数存在したため、初代社長が好きだった鳩を冠して「鳩印東京製菓」のブランドで営業を行っていたそうです。すると、問屋が電報発注の際に文字数料金節約のために「ハトトウ」「トウハト」の略称で注文するようになり、それを採用したのが現社名の由来です。

 CMソング「トーハト、キャラメルコ〜ン♪」を聞くと懐かしい気分になりますが、看板商品の「キャラメルコーン」の誕生は1971年。当時のスナック菓子は塩味が主流でしたが、キャラメルコーンは口当たりの良い甘い味が特徴です。発売当初から大反響を呼び、あっという間に大ヒット商品となりました。

 ところで、キャラメルコーンといえば、食べていると袋の底の方に、少し塩味の効いたローストピーナッツが出てきます(今は入ってないものもあります)。これが入っている理由をご存じでしょうか。

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