日米韓チェーンが激突! マムズタッチ進出で活況の「渋谷バーガー戦争」、それぞれの戦略長浜淳之介のトレンドアンテナ(5/6 ページ)

» 2024年06月11日 05時00分 公開
[長浜淳之介ITmedia]

シェイクシャックと共存のショーグン、アメリカン訴求のKFC

 ショーグンバーガーは何よりも、インバウンドの観光客が喜ぶ和牛を使ったバーガーという点に、大きな特徴がある。黒毛和牛を粗挽きしたパティは、オーダーを受けてから丸めて、鉄板で押しつぶしながら焼く。旨味が強いスネ肉を使った、ゴリゴリとした食感が楽しい。国産小麦のバンズも使い、1000円を超えるハンバーガーながらコストパフォーマンスは高い。

ショーグンバーガー、渋谷店

 目の前にシェイクシャックの巨大な店舗ができたのは痛手だが、和牛のパティと濃厚なチェダーチーズの相性を追求したチーズバーガーが1380円ならば、人気が衰えることはないだろう。焼肉店に行くと非常に高額な和牛が、手軽に食べられる商品となっている。

ショーグンバーガーのチーズバーガー

 実際のところ、ショーグンバーガーの渋谷店は今、シェイクシャックがオープンする前よりも顧客が増えているように見えるほどだ。日米高級バーガーチェーンの相乗効果が起こっている。

ショーグンバーガー、製造風景(出所:プレスリリース)

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