ディップがこれまでに手掛けてきた広告と比べ、消費者が明らかに違う反応をするシーンも見られたという。同社は2024年1月16〜31日、東京・渋谷のスクランブル交差点付近で、大谷選手が登場する大規模な広告を掲出した。大門氏が反響を直接確かめるために現地に足を運んだところ、通りかかった人がスマートフォンで撮影をしたり、看板と一緒に“自撮り”したりする姿が見られた。SNSでは、大谷選手が登場する広告をまとめた投稿も見られたという。時に嫌われ者として扱われる広告だが、大門氏は「大谷効果」の大きさを実感しているようだった。
大谷効果で売り上げを伸ばす企業は他にもある。例えば、大谷選手がグローバルアンバサダーを務める伊藤園では、「お〜いお茶」が好調だという。大谷選手は岩手県出身だが、東北地区では5月20日週に1店舗当たりのお〜いお茶の販売数が前年比25.5%増となった(出所:大谷翔平 効果だ!前年比「25.5%増」爆売れ 東北で「お〜いお茶が異常に売れている、よろず〜ニュース2024年6月11日付)。
大谷選手の恩恵を受ける企業はこれからも続出しそうだ。
岩手日報、侍ジャパン優勝号外を無料公開 “MVP男”大谷翔平選手の地元紙
「大谷売れ」はなぜ抜きんでているのか 1万円超えの高級美容液が突如ブレークした理由Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
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