日々リリースされる新しい商品やサービスたち。その商品やサービスには、必ず企業側の思惑や狙い、生活者のニーズ、時代の空気感が反映されている。本シリーズでは、これらの「Insight」を考察していく。
ファミリーマートは7月16日、植物性由来の原材料を使用した商品5種類を発売した。同社の地球環境に対する取り組み「ブルーグリーンプロジェクト」が展開する商品の第3弾。
同社は2022年から「ブルーグリーンプロジェクト」を開始し、生分解が可能なスプーンやフォークなどのカトラリーを販売してきた。2023年11月からはティラミスやおにぎり、デニッシュといった植物由来の食品をラインアップに加え、これまでに12種270万食を販売している。
広報担当者によると、同社は食に対する消費者のニーズが多様化している状況を踏まえ、「食の選択肢を広げること」を目的に植物由来の食品のシリーズを開発。さまざまな理由で食に制限のある人や健康が気になる人など、幅広い消費者に訴求したい考えだ。
過去2回の発売時には、とりわけ卵や乳のアレルギーを持つ消費者や、その家族から大きな反響を得た。「身近なコンビニで植物性のスイーツが食べられてうれしい」「これからも継続してほしい」といった声が多数寄せられたという。
今回発売した「植物生まれのレアチーズケーキ」(280円)は、大豆やアーモンド由来の原料を使用。乳製品を用いずに、いかにレアチーズケーキの味わいを出すかで苦心した。また、夏の時期の発売ということもあり、あんずレモンソースでさわやかな味わいと見た目を表現したという。
「植物生まれの鮭とノンエッグマヨソース」(145円)は、えんどう豆から生成した鮭風フレークと卵不使用のマヨソースを混ぜ、野菜由来のだしとしょうゆ、こんぶだしで味付けしたご飯で包んだおにぎり。開発にあたっては、えんどう豆特有の香りを隠すことに苦心したという。
そのほか、植物性由来の油脂と粉糖を使用した「植物生まれのレモンボールドーナツ」(218円)や、豆乳クリームが含まれる「ふんわりソイクロワッサン(つぶあん&ホイップ)」(145円)、大豆ミートを使用した「植物生まれのチリソースとケールのサラダラップ」(398円)の3点を発売。全国の約1万6300店舗で取り扱う(※店舗により、取り扱いがない場合があるとのこと)。
【編集履歴:2024年7月17日午前10時40分 ファミリーマートへの追加取材により、記事内容を一部加筆しました】
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