のれせんの開発担当者である新村孝司氏(同社企画部)は大の風呂好きで、湯船にゆっくりつかるのが日課だという。しかし、夏場の脱衣所は蒸し暑く、せっかく風呂に入ってスッキリしたのに、汗だくになってしまうという不満があった。
新村氏は少しでも涼しくできないかと、扇風機を脱衣所に持ち込んでみたという。しかし、置く場所にも困る上、風も全身に当たらず物足りなかった。温泉や銭湯の脱衣所に置いてあるような、大きな扇風機の風に当たるのはとても気持ちいい。自宅の狭い脱衣所でも、そんな体験ができる扇風機が欲しいと思い立ち、開発に着手。発案から約2年かけて完成させ、昨年発売にこぎつけた。
2年連続で完売したのれせんは、あまりの人気ぶりに高額で転売されていたこともあるそうだ。こうした人気の背景について、同社広報部の﨏晋介氏は「夏の風呂上がりは男女や年齢問わず暑いものです。こうした小さな不満を解消できる商品だったため、支持されたのではないでしょうか」と話す。
また、﨏氏はのれせんのサイズも評価されているポイントではないかと分析している。のれせんは258(幅)×105(高さ)×255(奥行)ミリで、体重計ほどの大きさだ。「のれせんは狭い脱衣所で使うものなので、開発時には置きっぱなしにしていても邪魔にならず、棚や洗濯機と壁の隙間にも収納しやすいコンパクトサイズにこだわりました」
今年発売したモデルは、昨年と機能は変えずカラーを白からグレージュに変更した。「置きっぱなしにしてもより違和感がないようにするためです。カラー見本から男女の社員で投票を行い決定しました」(﨏氏)
人気上昇中ののれせんについて、来年の販売数は今年の倍ほどを目指すという。サンコーの新しい定番商品になったのれせんは、どこまで売り上げを伸ばすのか。
ドンキでバカ売れの家電「置くだけエアコン」 担当者「特に人気の地域がある」、なぜ?
「夏のドライヤーが暑くてつらい」に着目 温風を逆手に取った“塗る”クーラーがじわじわ拡大中
ビオレ「冷タオル」が好調 真夏の工場でも使われる「ひんやり力」、課題は?
「ネッククーラー」の完成形? 定番ひんやりグッズからひらめいた新機能とはCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング