MBOの課題 2位は「毎年同じような目標になっていて、発展性がない」、1位は?

» 2024年08月23日 10時00分 公開
[ITmedia]

 企業はどのような目標管理をしているのか? 全国の1124人のビジネスパーソンを対象に実施した調査によると、目標管理をしているうちの48.1%が目標管理方法として「MBO」を挙げた。2位以降は「自社独自の目標管理」(19.2%)、「現場運用(現場で上司が各メンバーを適宜管理)」(16.5%)、「プロジェクト単位での目標管理」(9.5%)、「OKR」(6.6%)と続いた。

導入している目標管理手法の内訳。調査内での定義は以下とした。MBO=期初に会社の目標を個人にまで配分し、期末に目標の達成度に基づき人事評価を行う方法。OKR=会社の目標達成に向けて各人が主体的に野心的な目標を設定する方法。人事評価とは直接連動させない(画像:以下、プレスリリースより)

 企業規模別で見ると、最も導入比率の高いMBOは、従業員数に比例する傾向が見られた。「目標管理をしていない」という回答も2割近くに上った。

企業規模別の目標管理手法

MBOの効果と課題 課題2位は「毎年同じような目標になっている」

 MBOを導入している企業の従業員が効果として挙げた回答で最も多かったのは「今期やるべきことや必達すべき数値目標が明確になる」(57.0%)だった。2位は「会社のビジョンや経営層の目標・ミッションなどが明確になり浸透しやすい」(45.9%)、3位は「何をすべきかを自分で考え、自分で目標設定ができる」(36.3%)という結果に。

MBOの効果やメリット

 課題についてはどのように捉えているのか? 最も多かった回答は「形骸化している」(31.4%)だった。以降「毎年同じような目標を立てており、発展性がない」(30.1%)、「目標がほぼ決められてしまい、やらされ感が強い」(27.8%)と続いた。

MBOについて課題に感じていること

 MBOを導入している企業におけるMBOの継続可否については、ポジティブ回答が56.6%、ネガティブ回答が43.4%だった。

 調査は、全国の従業員500人以上の企業に勤める会社員を対象にインターネットで実施した。期間は2月28日〜3月31日、有効回答数は1124人。

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