実際、こうしたリアルタイム性の高さは、キャンペーンの効果に結びついている。
「期間中に30万人以上の新規申し込みがあった」と大島氏は明かす。これは通常の2カ月間の新規発行数に匹敵する。ユーザーが1200万人に達しているPayPayカードとしても小さくない数字だ。また、配布したスクラッチくじは4200万枚を超えた。さらに、8割以上のユーザーがPayPayカードの継続利用意向を示しているという。
この成功を支えているのが最新のテクノロジーだ。ここで、クレカ決済の仕組みを理解する必要がある。
通常、店舗でカードを利用すると、まず「オーソリ」と呼ばれる与信確認が行われる。しかし、実際の決済(清算)は約1カ月後だ。オーソリの段階でカード会社に送られてくるデータは極めて限られており、どの店舗で使われたかなどの詳細情報は含まれない。
こうした課題を克服するため、PayPayカードは数年かけてシステムを刷新し、PayPay加盟店情報なども活用して精緻な加盟店データベースを構築した。このデータベースにより、オーソリ段階の限られた情報から、どの店舗での利用かを即座に特定できるようになった。
さらに、PayPayアプリとの高度な連携も実現したことで、初めてリアルタイムに結果を確認できるキャンペーンが実現できたわけだ。
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