同プロジェクトについて、MUJI HOUSEは空室が少なく需要が大きいことから、今後も物件数を伸ばす方針だという。具体的な数値目標はないが、既に手がける団地内で戸数を増やすほか、これまでよりも比較的新しい団地への進出を模索する。
これら物件の人気は、無印良品のブランド力やPR力に起因すると考えられる。一定のファンを抱える企業とのコラボは有用だ。こうした点を理解しているのだろう、UR都市機構は賃貸住宅に関してイケアとのコラボも行っている。
高齢化や老朽化が問題視される団地だが、リノベーションすれば活用できる物件もある。また、地価や物件価格、賃貸家賃が上昇する都市部において、団地は重要な住宅供給機能を果たしている。若年のファミリー層や外国人労働者の住居となっている団地は意外に多く、UR都市機構と企業のコラボは、団地が抱える課題を解決する一つの正解例といえるだろう。
山口伸
経済・テクノロジー・不動産分野のライター。企業分析や都市開発の記事を執筆する。取得した資格は簿記、ファイナンシャルプランナー。趣味は経済関係の本や決算書を読むこと。 X:@shin_yamaguchi_
無印良品、ホテル・旅館の“埋まらない客室”をプロデュース 新事業「MUJI room」開始
無印良品の「リユース商品」じわり人気 従来店舗とは異なるユーザー体験がカギCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング