団地の「若返り」に貢献 無印のリノベが、若年層にウケている納得の理由(3/5 ページ)

» 2024年10月06日 05時00分 公開
[山口伸ITmedia]

変えたところと、変えなかったところ

 団地の物件は天井が低く、収納スペースが不十分なため、狭くなりがちだ。リノベーションでは狭さを解消する工夫が随所に見られる。

 キッチンは脚のない「持出しキッチン」とし、ゴミ箱や食器棚などを収納できるスペースを確保した。脚のない構造は真新しい印象を与える。モデルルームではキッチンを従前より短くした分、新たに洗濯機を設置できる空間を残している。

「持ち出しキッチン」で収納スペースを確保した

 押入は基本的に以前の場所から変更していないが、モデルルームではそのうち1つを打ち抜き、部屋同士を行き来できるようにしている。完全にスケルトンにするのではなく、残せる部分はできるだけ活用しながらリノベーションしていることが分かる。コストを抑えられるメリットもあるのだろう。

押し入れにも工夫が潜む

 なお、技術的に更新が難しい浴室はメタル水栓などの導入にとどめている。また、リノベーション物件は団地内の一部の部屋に限られるため、同プロジェクトを通じて建物外観の更新は行っていない。

浴室はメタル水栓へ変更
今後は、さらに新しい団地にも取り組む

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