セブン、「かじるチーズケーキ」が好調 想定した「利用客の食シーン」とは?

» 2024年10月14日 05時00分 公開
[昆清徳ITmedia]

 セブン‐イレブンが9月16日週に発売した「かじるチーズケーキ」(248円)の販売が好調だ。セブン&アイ・ホールディングスが報道向けに発表した資料によると、9月27〜30日に実施した「対象のスイーツを一度に2個買うと30円引きキャンペーン」の効果もあり、スイーツ全体の売り上げ増に貢献したという。

どんな形状なのか(提供:ゲッティイメージズ)

 かじるチーズケーキは、全体的になめらかな食感が特徴だ。包材の開け口からテープを引く仕様で、手を汚さず食べられるようになっている。スイーツの開発担当者によると、スマートフォンを操作しながら食事をする消費者が増えていることなどを踏まえて発売したという。

かじるチーズケーキ

 これは筆者の感想だが、セブンのスイーツは競合他社と比べて派手さに欠けるが、味にこだわっている印象が強い。セブンもこうした点は認識しているようで、定番商品を磨きながらも、見た目の新鮮さが感じられる商品を強化しているという。そうした背景も受けて誕生したのが、かじるチーズケーキなのだとか。同じコンセプトの商品として「かじるガトーショコラ」(259円)も存在する。

手を汚さず食べられるようにしている

 8月中旬に発売した「ホイップだけどら」(192円)も、見た目のインパクトが強い商品だ。洋酒入りホイップクリームをふんだんに使用したどら焼きで、各種メディアで取り上げられたことから、こちらも販売が好調に推移したという。

 セブンのスイーツは、2024年4〜9月における売り上げが前年を上回り続けている好調なカテゴリーだ。同社の広報担当者は「スイーツは稼ぎ頭になっている」と説明する。見た目の新鮮さを重視したセブンのスイーツは今後も好調な売り上げを維持できるか。

同じコンセプトのかじるガトーショコラ
店頭でもPOPで訴求
見た目の新鮮さにもこだわったホイップだけどら

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