日々リリースされる新しい商品やサービスたち。その商品やサービスには、必ず企業側の思惑や狙い、生活者のニーズ、時代の空気感が反映されている。本シリーズでは、これらの「Insight」を考察していく。
松屋フーズホールディングスが運営する松屋は10月22日、「リトアニア風ホワイトソースハンバーグ」を発売する。同社は2020年から、さまざまな国の料理を期間限定メニューとして展開している。
今回の新商品を開発するきっかけは、リトアニア大使からの(旧:Twitter)でのメッセージだった。開発にはリトアニア大使館が協力し、ソースの試食にはリトアニア大使も参加。「故郷を感じる」とお墨付きがあったという。
リトアニアではきのこがたくさん採れることから、ハンバーグのソースにきのこを使用。リトアニア風ホワイトソースハンバーグにライス、みそ汁、サラダが付いたセット(880円)と、目玉焼きを追加した定食(980円)、チーズを追加した定食(1080円)の3種類を用意した。
松屋は、2020年にスタートした「世界の味」シリーズが好調だ。各国の料理を期間限定メニューとして提供するもので、オリンピックイヤーに合わせ、「世界のさまざまな料理を食べてもらいたい」との思いから始まったという。
世界の味シリーズでは、これまでにジョージア「シュクメルリ」、フランス「チキンフリカッセ」、イタリア「カチャトーラ」などの料理を、松屋流にアレンジして提供してきた。特にジョージアの郷土料理を再現した「シュクメルリ鍋定食」は大きな反響を呼び、4週間で目標70万食のところ、90万食を売り上げた。
「世界の味」シリーズの商品開発では、「ご飯に合うこと」を最も大切にしているという。「松屋の定番メニューは牛めし、定食、カレーの3種類で、いずれもご飯との相性が良い商品です。世界の食文化を紹介するシリーズでもそこは崩さず、メニュー選びやアレンジを行っています」(開発担当者)
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