進まない企業のセキュリティ対策、背景に「経営層の理解不足」 解決策は?(2/3 ページ)

» 2024年10月22日 12時13分 公開

深刻化するセキュリティ人材不足

 セキュリティ人材の需要は年々増加しており、レバテックの保有するセキュリティ関連の求人数は2021年から241%増加しています。総務省の発表によると、日本の約9割の企業が「セキュリティ対策に従事する人材が不足している」と回答しており、需要に対して供給が追い付いていない状況が続いています。

セキュリティ人材における正社員求人数(提供:レバテック、以下同)

 筆者が企業の採用担当者にセキュリティエンジニアの採用状況について尋ねると、「攻撃の潜在リスクの対策は非常に難易度が高く、専門性が求められる。しかしながら、採用要件に見合う人材が転職市場に少ない」や「実行のみならず、企画および立案フェーズを担える人材に出会えない」といった回答が得られました。

 2024年8月時点で、レバテックキャリアに掲載されている求人・転職情報を参考にすると、セキュリティエンジニアの平均年収は約680万円です。年収が1000万円を超える求人もあることから、他のエンジニア職種と比較しても需要が高いといえるでしょう。

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