それにしても、なぜコミュニティサイトでプチブロックのファンは交流を深めているのか。企業の公式サイトよりも、SNSで作品を投稿したほうが「より多くの人に」見てもらえるはず。活動の場は、そちらに移したほうがいいのではないか。
コミニティサイトを運営している山田亜梨沙さんに聞いたところ「ほとんどの人は、すでにXなどのSNSで投稿している」という。確認したところ、確かにプチブロックでつくられた作品が次々にヒットする。
では、なぜわざわざ企業のコミュニティサイトにも「参加」しているのだろうか。「『コミュニティサイトに集まっている人たちにも見てもらいたい』という気持ちがあるのではないでしょうか。ただ、それだけではなく、コミュニティに参加することで、より深い『交流』が生まれることが大きいようですね」(山田さん)という。
2024年8月、プチブロックのバイヤーとファンが集まって、座談会を開催した。さまざまな意見が出てくる中で、「こんな商品がほしい」「この色のブロックがほしい」といった議論が交わされた。現在、寄せられた声をもとに商品化に向けて、話が進んでいるようだ。
10月に入って「ビックカメラ新宿東口店」に、ダイソーを出店した。店内にファンの作品を紹介するサイネージを設置したところ、お客はどのような反応をしているのか。ブロックを使ってさまざまな作品が生まれることに興味をもち、じーっと見つめている人も。店内には外国人観光客が多く、サイネージの動画を見て「自分用」や「お土産用」として、購入するケースも目立つという。
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