冬のボーナスについて、中小・零細企業の経営者と従業員を対象に、バックオフィス業務のクラウドサービスを提供するフリーウェイジャパンが調査した。昨年との比較や、物価高などによる賃上げがボーナスに与える影響が明らかになった。
冬のボーナスについて、26.5%が支給済みまたは支給予定で、金額も把握している(「支給された」「まだ支給されていないが、支給される予定で支給額も把握している」の合算)と回答。一方、44.2%は「支給されなかった/支給される予定はない」としている。
2023年の冬のボーナスと比べた増減について調査したところ、48.7%は「変化なし」と回答。35.9%は「やや増加した」、15.4%は「増加した」、「減少した」「やや減少した」との回答は見られなかった。
ボーナスの支給額で最も多かったのは「10万〜20万円未満」(23.1%)だった。以降「30万円〜40万円未満」(15.4%)、「50万円〜60万円未満」(12.8%)と続いた。回答者の平均額は51.2万円だった。
ボーナスの使い道としては、53.8%が「生活費」を挙げた。2位は「預金・貯金」(51.3%)、3位は「趣味・娯楽」(30.8%)という結果に。
ボーナス支給の有無と賃上げの関連性についても調査した。冬のボーナスを「支給予定あり/支給済み」とした経営者の73.1%は「過去半年以内に賃上げを実施した」と回答。
一方、ボーナスの「支給予定なし」とした経営者の60.9%が「過去半年以内に賃上げを実施していない」とした。39.1%は「ボーナスの支給はないが過去半年以内に賃上げを実施した」と回答している。
ボーナスや給与が今後の転職検討の材料となるか尋ねたところ、過半数の53.7%が「ならない」と回答。「年齢的に転職は難しい」「自身が事業主・同族会社のため」「仕事が安定している、慣れている」といった理由が挙げられた。転職検討の材料になるとした人(「なると思う」「どちらかと言えばなると思う」の合算)は31.5%だった。
調査は、中小企業と零細企業の代表取締役120人、従業員103人の計223人を対象にインターネットで実施した。期間は2024年9月17〜24日。
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