抗菌寿司カバー鮮度くん開発のきっかけには、2つの出来事があったという。
1つは2009年から本格的に開始した海外展開で、米国・ロサンゼルスを始め、衛生管理上、回転寿司では寿司カバーがないと営業許可を取れない国や地域があったこと。もう1つは、食材検査に来た保健所の職員から「食中毒は空気中の菌からの飛沫感染も大きく影響する」というアドバイスがあったこと。
当時は、ノロウイルスによる感染症が流行っていた時期でもあり、新しい寿司カバーの開発が始まり、約1年半後の2011年に抗菌寿司カバー鮮度くんが誕生した。
くら寿司の田中邦彦社長は「今や、回転レーンでお寿司を提供しているのは大手チェーンで当社のみとなったが、回転レーンでの提供を可能にしているのは、この寿司カバー。寿司を回して提供すること自体が1つのエンターテインメントとして国内外から支持いただいている中、日本が誇る外食のモデルとして、回転寿司を世界にも発信していければと考えている」とコメントした。
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「絶滅の危機」をフル活用 くら寿司が回転レーンをパレードする新サービスを打ち出したワケCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
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