「Aさんの意見は?」「いやー……」 上司の“自己満ファシリテーション”3つの特徴はこれだ「キレイごとナシ」のマネジメント論(2/6 ページ)

» 2024年11月21日 08時00分 公開
[横山信弘ITmedia]

致命的ファシリテーション、3つの特徴

 「致命的ファシリテーション」における、3つの特徴は次の通りだ。

  1. 自分の意見を押し付ける
  2. 発言者を限定させる
  3. 結論ありきの進行をする

 まず第1は「自分の意見を押し付ける」である。

 会議の場で、上司が自分の考えを一方的に話し続ける光景をよく目にする。これは最も致命的な欠点だ。理由は「他者視点」がなさすぎるからだ。

 ファシリテーターの役割は、メンバーの意見を引き出し、議論を活性化させることだ。自分の意見を押し付けるのは本末転倒である。

 どうしてもやりたいのならスマホで動画を撮影し、全員にメールで送信すればいい。わざわざ会議室に集めて演説するなんてタイパが悪すぎる。これでは単なる「独演会」である。

 上司が長々と話し続ければ、もちろん部下は黙って聞くしかない。10分も20分も演説されて、「何か意見はないか?」「Aさんはどう思う?」と質問されても、どの部分の何について意見を出せばいいか分からないだろう。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アイティメディアからのお知らせ

SaaS最新情報 by ITセレクトPR
あなたにおすすめの記事PR