「Aさんの意見は?」「いやー……」 上司の“自己満ファシリテーション”3つの特徴はこれだ「キレイごとナシ」のマネジメント論(1/6 ページ)

» 2024年11月21日 08時00分 公開
[横山信弘ITmedia]

「キレイごとナシ」のマネジメント論

常に目標を達成させる「常勝集団」をつくるために、キラキラしたビジネスtipsは必要ない。組織マネジメントを専門とする横山信弘氏が、本質的なマネジメント論を「キレイごとナシ」で解説する。

なぜ、会議でメンバーは「その気」にならないのか

 会議室で社員10人が集まっている。上司は熱心に議論を持ち掛けているが、メンバーの表情は冴えない。意見を求められても「はい」「いや、特に」と答えるだけ。

なぜ、メンバーはその気にならないのか?(写真はイメージ、ゲッティイメージズ、以下同)

 会議が進まない。時間だけが過ぎていく。この状況を見かねて、私はその上司に質問をした。

 「もう少し質問のやり方を変えたほうがよくないですか――」

 「部外者は黙っていてもらえませんか」

 私の質問が終わる前から、その上司は被せてくる。部下たちの表情からは、「早く終わってほしい」「時間がもったいない」と言いたげな印象を受けるのに、上司は気付いていないようだった。

 せっかくメンバーが集まって議論する場なのに、この上司はファシリテーションスキルを軽視しているのだろうか。

 今回は効果的なファシリテーションができない上司の特徴について、20年以上現場でコンサルティングしてきた経験から解説する。組織のリーダーはもちろん、これから管理職を目指す人にもぜひ最後まで読んでもらいたい。

著者プロフィール・横山信弘(よこやまのぶひろ)

企業の現場に入り、営業目標を「絶対達成」させるコンサルタント。最低でも目標を達成させる「予材管理」の考案者として知られる。15年間で3000回以上のセミナーや書籍やコラムを通じ「予材管理」の普及に力を注いできた。現在YouTubeチャンネル「予材管理大学」が人気を博し、経営者、営業マネジャーが視聴する。『絶対達成バイブル』など「絶対達成」シリーズの著者であり、多くはアジアを中心に翻訳版が発売されている。


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