ローソン、既存店の一部を書店併設型にリニューアル 雑誌やビジネス書など約5000タイトル用意

[コネムラメグミ，ITmedia]

　ローソンとトーハン（東京都新宿区）は11月22日、ローソン滑川森林公園駅前店（埼玉県滑川町）を、書店併設型店舗「LAWSONマチの本屋さん」としてリニューアルオープンした。ローソンは2014年から、地域の書店と協業した「書店併設型店舗」の展開を進めている。

ローソンはトーハン、書店併設型店舗「LAWSONマチの本屋さん」オープン（プレスリリースより引用）

　近年書店の数が少ない、もしくは書店がない地域が増加している。全国出版協会の調査によると、2023年の日本の書店数は1万918店で、2018年に比べ約2割も減少した。出版文化産業振興財団の調査（24年8月）では、書店が1つもない「書店ゼロ」の市区町村は、全国で27.9％を占める。

　埼玉県滑川町は現在書店が2軒あるものの、今回出店した森林公園駅の南側には書店がない状況だった。リニューアルした店舗の書店部分は約22坪で、雑誌・コミック・文庫本・ビジネス書・小説など約5000タイトルの本を用意した。本の配送はトーハンが担当する。

売場イメージ（ローソン碧南相生町三丁目店）（ローソン公式Webサイトより引用）

　LAWSONマチの本屋さんは2021年6月、埼玉県狭山市に1号店をオープンし、今回で12店舗目となる。書店とのコラボレーション店舗を含めると、書店併設店は計29店舗。これまでオープンした店舗の中には、書籍、雑誌カテゴリーの合計売上高が、全国のローソンの平均と比較して約15倍になる店舗もあった。

　2025年3月からは、これまでにオープンしたLAWSONマチの本屋さんと通常店舗への本の配送を、日本出版販売から順次引き継ぐ予定だ。ローソンは「今後も地域のお客さまの利便性向上にむけて書店併設型店舗の拡大を目指す」とコメントした。

書店併設型店舗は合計29店舗に（出所：プレスリリース）