Netflixは、日本市場での加入者数が、2024年上半期に1000万人を超えたと発表した。同社の日本語コンテンツが、成長著しい市場で注目を集めている。
加入者数は過去4年間で倍増しており、最近では日本のテレビ局との差別化を図るテーマを扱った日本語番組が好評を博している。
「特に今年は『地面師たち』や『極悪女王』という2つのドラマ、恋愛リアリティー番組『ボーイフレンド』などの作品が多くの方々に視聴され、喜ばしく思っています」と、Netflixで日本向けコンテンツ担当バイス・プレジデントを務める坂本和隆氏は述べた。
Netflixが2021年に視聴ランキングを公開し始めて以来、日本で英語作品がランキングを制したのは、漫画『ONE PIECE』(ワンピース)の実写版と『ストレンジャー・シングス 未知の世界』シーズン4の2作のみである。
「日本は特に自国のコンテンツを見たいというニーズが強い国なので、私たちはその必要性を強く感じています」と坂本氏は語った。
Netflixは9月、『地面師たち』の監督である大根仁氏と5年間の独占契約を結んだと発表した。同作は不動産詐欺師のチームを描いた物語である。
ストリーミングサービスの普及により、世界中の消費者が外国語コンテンツを視聴する傾向が高まり、近年、日本市場はエンターテインメント業界にとって注目の的となっている。
Amazonはセガサミーの人気ゲームシリーズ『龍が如く』を映像化しており、ロイターは11月、ソニーグループがエンターテインメント事業を強化するため、メディア大手のKADOKAWAを買収する交渉を進めていると報じた。
Netflixによると、日本のコンテンツは韓国語とスペイン語に次いで3番目に多く視聴されている非英語作品であり、アニメ作品は2023年、全世界で10億回以上視聴されたという。広告付きプランの導入により支持を得たNetflixは、9月末時点で世界中に2億8270万人の加入者を擁し、同社の株価は年初来で約84%上昇している。
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