恵方巻「丸ごと1本」は終わり? イオンが狙う新たな“サイズ”プロダクトInsights

» 2024年12月18日 12時46分 公開
[ITmedia]

プロダクトInsights

日々リリースされる新しい商品やサービス。その商品やサービスには、必ず企業側の思惑や狙い、生活者のニーズ、時代の空気感が反映されている。本シリーズでは、これらの「Insight」を考察していく。

 イオンリテールは12月18日、「イオンの恵方巻」14種の予約受付を開始した。2025年の節分は日曜日であることからパーティー需要を意識した大型セット商品や、イオン初となる3分の1サイズにカットした恵方巻も提供。価格は537〜1万800円と幅広く、消費スタイルの多様化に応えるラインアップを用意した。

「イオンの恵方巻」の受付を開始する(提供:イオンリテール)

 イオンリテールによると、恵方巻の需要は年々増加傾向にあり、同社の関連商品の売り上げも直近5年間(2019年と2023年の比較)で1.5倍に伸長しているという。2025年の恵方巻は前年の売り上げから15%増を目指す。

 2025年の節分2月2日は日曜日であることから、同社は世代を越えて家族が集まる機会の需要を意識し、「シェアしてお得」をテーマに掲げたセット商品を展開する。「みんなで楽しむ巻き寿司三段重」(7560円)は、イオンの恵方巻で過去最大となる中巻88巻を詰め合わせ、大人から子どもまで楽しめるよう和洋7種の具材を用意した。

「みんなで楽しむ巻き寿司三段重」(7560円)のセット内容

 一方で、恵方巻を3分の1にカットした商品もイオンで初めて提供する。カステラ風玉子、煮穴子、数の子などを使用した「銀座 鮨よしたけ監修 極 太巻」は、1本丸ごとを1490円、3分の1にカットしたサイズを537円で販売。イオンリテールの金子聡氏(食品本部 デリカ商品部長)は「恵方巻を1本丸ごと黙々と食べる人はかなり減った。いろいろな恵方巻を少しずつ食べたい人が増えている」と商品開発の背景を語った。

「溢れすぎた鉄火の太巻」(1944円)
「具材を選べる太巻」(1598円)
「銚大吉さばを贅沢に使った高菜太巻」(2786円)
「福井県産香箱がにを楽しむ贅沢太巻」(1万800円)

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