「オーケー」が大阪に上陸、開店前に“300人行列”の熱気 社長「競合より高ければ値下げ」の気迫「粉もん」総菜を展開(2/4 ページ)

» 2024年12月19日 06時00分 公開

売り上げ好調の背景

 開店以来、高井田店は同社の予想を上回る集客を記録している。開店前の会員カード発行には、3000人を超える申し込みがあった。通常、同社は開店後に来店客へ案内を行うが、今回は混雑緩和を考慮し事前受付を実施した。「オーケーが出店していないエリアで、どういうスーパーなのか分からないにもかかわらず、発行手数料(200円)を支払って事前につくっていただけた」と二宮社長は手応えを語る。

 開店当日は雨天だったが、約300人の行列ができ、予定より15分早い午前8時45分の開店となった。以降も広域から多くの客が訪れ、駐車場の稼働率は当初の想定を超える高水準を維持しているという。

photo PB商品の売れ行きが好調。写真は定番の「ロースカツ重」

 売り場に目を向けると、PB商品に力を入れていることがうかがえる。2023年度に年間640万食を販売した定番のロースカツ重や、手作りピザなどを扱っている。

 また、関西市場を意識した商品開発にも取り組んだ。お好み焼きなどの「粉もん」総菜は、店内で鉄板を使用して調理する商品を新たに開発。競合他社の商品と食べ比べながら、お得感のある価格設定とした。和総菜についても、関東との味つけの違いを踏まえ、取引先と協議し、関西の味覚に合わせた味付けに変更するなど、地域での競争力強化を目指している。

photo 関西市場では「粉もの総菜」にも注力する
筆者が購入した「デラックスモダン焼き」

 競合が激しい関西のスーパー市場でも、オーケーは「高品質・Everyday Low Price」を軸とした戦略を展開していく。「商品を厳選し、競合の定番価格や特売価格を調査して値付けを行う。NB商品については、競合の特売価格が当社の価格を下回る場合は競合対抗値下げを実施する」(二宮社長)

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