「仕事中勉強法」の2つ目のポイントは「ポータブルスキルに焦点を合わせる」ことだ。
「ポータブルスキル」とは、一般社団法人人材サービス産業協議会(JHR)が開発した「業種や職種が変わっても持ち運びができる職務遂行上のスキル」のこと。これはビジネスパーソンにとって極めて重要な概念だ。
ポータブルスキルについて、詳しくは厚生労働省のWebサイトで確認できる。
大別すると、「仕事のし方」と「人との関わり方」の2つのスキルに分けられ、その中の各要素は下記の通りとなっている。
【仕事のし方】
【人との関わり方】
20年近くコンサルタントをしてきた経験からして、このまとめ方は素晴らしいと思う。とても重要な要素が抜き出されていて、これらのスキル向上が自分自身の市場価値(マーケットバリュー)を高めることになるに違いない。
ただし、表現が分かりづらいとも思う。抽象的すぎて何をどうしたらこれらのスキルが身に付くのかがイメージができない。従って本書の中では以下のように表現を変えたい。
このように「コンセプチュアルスキル」と「ヒューマンスキル」と名称を改め定義することで、何をどう勉強したらいいのか具体的なイメージを持てるだろう。この2つのスキルに着目する最大のメリットは、将来の仕事だけでなく、目の前の仕事にも役立つということだ。
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