ペコちゃんmilkyドーナツは、ターゲットを家族連れと10〜20代の若年層に定め、商業施設のフードコートを中心に出店していく計画だ。1号店を構えたビナウォーク海老名は、ターゲット層の来店が期待できる施設であり、施設側と意向が合致したことから出店にいたったという。
「幅広い世代から親しまれているキャラクターの『ペコちゃん』と、お子さんや若年層のファンが多い『ミルキー』を強みにしたいと考え、家族連れと若年層をターゲットに据えました。話題づくりという観点でも、発信力の高い若年層の支持を獲得したい思いがあります」
ミスタードーナツのように各店舗で製造する“手づくり”をウリにするのではなく、店頭ではオペレーション効率を重視し、できあがった商品を販売する営業スタイルだ。今年で75周年を迎えるペコちゃんのキャラクターや人気商品のミルキーを武器に、不二家ならではのドーナツを打ち出していく。
1号店のオープンから約4カ月が経過した現在の状況を尋ねると、「想定以上にテークアウトが多く、好評を得ている」そうだ。
「家族連れからシニア層まで来店いただき、売上構成比はテークアウトが約7割、イートインが約3割です。その場で食べておいしかったからと、お土産としても買っていく方が比較的多く、狙った流れが作れてきています。特に人気が高いのは、『milkyドーナツ(プレーン)』と『milkyクリームドーナツ』です」
開業から2024年12月までの売り上げは、計画比の約2倍で推移しており、週末は終日混雑している状態だという。圧倒的にドーナツのほうが売れているが、ソフトクリームの味わいも好評を得ている。ペコちゃんが描かれたテークアウト用のボックスや、「ペコちゃんmilkyドーナツアクリルチャーム」 (550円)も「かわいい」と高評価だという。
洋菓子店と比較して、回転率が高いメリットも見えている。商品ラインアップが少ないために顧客が選ぶ時間が短く、ケーキを箱に入れる作業よりも包装にかける時間を短縮できるためだ。
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ちょっと前までブームだったのに、なぜ「高級食パン」への風当たりは強いのかCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
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