「ウザいけどなんか好き」「控えめに言って良すぎ」とSNSで話題を集めた、三省堂のLINEスタンプ。2023年2月のリリースから、現在は8種類のLINEスタンプを展開している。LINEスタンプ誕生の経緯や今後の展望について、三省堂 営業企画課の保科潤氏に話を聞いた。
三省堂がLINEスタンプをリリースしたのは、「明解国語辞典」の刊行80周年記念として何か面白い企画ができないかと考えたのがきっかけだった。堅い印象を持たれがちな辞書の面白さを、若者を中心としたSNSをよく利用する人たちにも再認識してもらいたい。そこで、部署にかかわらず集まった若手メンバーが中心となって企画を立ち上げ、同社初のLINEスタンプを作ることになったという。
最初に発売したのは、「おつかれさま」「りょうかい(了解)」など定番な言葉を40種類そろえた「三省堂辞書スタンプ」だ。LINEスタンプのデザインは、シンプルなメッセージ型の吹き出しを採用。辞書の雰囲気をそのままLINEの画面にもってくるようなイメージで、文字中心で構成している。
日常的によく使われる表現には、言葉の持つさまざまな側面に触れられるよう豆知識を掲載した。例えば、「さようなら」には豆知識として「人によって『もう会わない感じがする』」という文言を入れている。
また「凡人」のLINEスタンプの場合、語釈(解説部分)として「自らを高める努力を怠ったり功名心を持ち合わせなかったりして〜」といった文章を加えた。ちなみに、語釈の部分は読まない人がいる可能性を考慮し、見出しになっている言葉だけで会話が成り立つようにしているそうだ。
説明がちょっとウザい、だけど人気 三省堂の「辞書LINEスタンプ」はなぜ生まれたのか
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