ファスナーブレスレットは15歳以上を対象とし、バックル部分は負荷がかかると外れる仕様にした。また、新生児の頭が入らない長さに設定するなど、安全性にも配慮している。アクセサリーとして使用されることを想定し、細かい部分を見直して改善を重ねた。
販売から2カ月が経過し、売り切れの店舗も出るなど好調に推移している。特に、工場のある富山県では、YKKの認知度が高いこともあり、反響が大きかったそうだ。
「トレンドのくすみカラーを採用したことで、狙い通りの世代に響いたことを実感している」と佐藤氏は手応えを語る。実際に、購入者からの評判も上々だ。
SNSでは「推し色」の交換を求める投稿や、「YKKのファンだからほしい」というコメントが目立った。また、バックル部分の品質の高さを評価する意見も多く、パーツのみの販売を望む声も寄せられている。
同社は、今後もスマホ用のショルダーストラップなど、消費者に身近な商品を開発していくという。また、ブランドの認知度を高めるため、キッザニアでのワークショップなど、実際に消費者と触れ合う機会を増やしていく考えである。「一般消費者にもYKKを直接体感してもらえるよう、身近な商品を継続して検討していきたい」(佐藤さん)
YKKは、ファスナーの可能性を広げながら、新たなファンの“心のファスナー”もそっと開けようとしている。
「47都道府県ピンバッジ」が人気 なぜ「群馬県」が断トツに売れたのか
ダイソーの「プチブロック」がすごすぎる 知られざる“熱狂”の世界
見慣れたロゴなのに、なぜ再注目? イトーヨーカドーの「ハトグッズ」が人気の理由
「チープカシオ」なぜ人気? 安価だけではない、若者に支持される理由Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング