「りくろーおじさんのチーズケーキ」が40歳の“おじさん”に 大阪名物の行列が絶えない理由(2/5 ページ)

» 2025年02月18日 06時00分 公開

地域密着から大阪ブランドへ

 発売当初、同社の店舗は住宅地に立地し、「町のケーキ屋さん」として地域のお客を迎えていた。パンなども扱い、駅から家に帰る途中や近所の人が自転車で買いに来られるような、毎日気軽に来店できる店づくりだった。

photo 大阪土産として定着し、駅ナカなどの出店を加速

 転機となったのは、1989年の「なんば店」オープンだ。大阪限定での販売が強みとなり、他府県へのお土産需要や、大阪来訪者の購入ニーズが高まった。

 その後、2007年の梅田クロスト本店(2010年に大丸梅田店に移転)を皮切りに、新大阪駅や空港など、お土産需要に応える立地への出店を進めた。

photo 焼きたてを提供

 同社は、各店舗で粉から製造することにこだわる。品質管理を徹底するため、発売当時から本社の目が届く範囲での出店にこだわり、現在も大阪府内に11店舗のみ運営している。この姿勢が結果として、大阪土産のブランド価値向上にもつながっているようだ。

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