まるで空中に書いているような感覚? ゼブラが「T-Pen」を開発プロダクトInsights

» 2025年02月25日 12時38分 公開

プロダクトInsights

日々リリースされる新しい商品やサービスたち。その商品やサービスには、必ず企業側の思惑や狙い、生活者のニーズ、時代の空気感が反映されている。本シリーズでは、これらの「Insight」を考察していく。

 筆記具メーカーのゼブラ(東京都新宿区)は、紙にも仮想空間にも「書く」ことができる「T-Pen」を発表した。既存の筆記具の技術に、XR(クロスリアリティ:現実世界と仮想世界を融合した技術)と生成AIを組み合わせることで、立体化や動画も可能とした。ビジネスパートナーを募集し、同技術を生かしたサービス展開を検討していく。

photo 空中に書いているような体験を実現する「T-Pen」(出所:プレスリリース、以下同)

 T-Penの本体にセンサーを搭載し、書いている時の速度、角度、筆圧、時間などのデータを取得し、Bluetoothでデバイスに接続して筆記のプロセスを可視化し、デジタル空間とつなぐ。

photo 「T-Pen」はアナログとデジタルが融合した筆記具

 T-Penの動きを仮想空間で再現することで、まるで空中に書いているような感覚を体験できる。仮想空間は、ヘッドマウントディスプレイ、PC、タブレットなど、あらゆるデバイスで表示する。

 仮想空間上で手書きした文字をテキストデータにすることや、翻訳も可能。また、ラフに書いた絵を自動的にリアルな表現にして、それを動かすこともできる。

photo T-Penの動きを仮想空間で再現
photo AIを活用し、立体化や動画化も可能

 同社によると、絵を書くのが苦手な人や動画制作など高度な技術がない人でも頭の中のイメージを表現できることから、教育や医療、エンターテインメント、クリエイティブなど、さまざまな分野で活用できるとしている。

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