文具メーカーのサクラクレパス(大阪市)が販売する収納アイテムが人気を集めている。4月下旬に発売した「こまごまファイル」(847円)は、約1カ月で年間目標の約半分が売れた。背景にあるのは、当初の商品コンセプトとは異なる提案がSNS上で話題になったことだ。同社の営業本部マーケティング部広報の大塚さゆりさんに話を聞いた。
「こまごまファイル」は、2021年11月に発売した「おかたづけシリーズ」の新商品で、小さな子どもでも簡単に、折り紙やシール、メモ、カードなどのこまごました文房具を収納できるポケットファイルだ。
同社が保護者を対象に実施した調査によると、子どもの片付けで困っているものとして、「折り紙・紙・シール」が目立った。そこで、使いたいものが一目で選べて、取り出しやすく、片付けやすい仕様の商品を企画。同シリーズのコンセプトである「しつけ」ではなく、楽しみながら自分で片付けをしたくなるような商品として、整理収納アドバイザー水谷妙子氏監修のもと開発した。
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