「シールや折り紙などで遊ぶ際、子どもは全部出してしまう。散乱するため、子どもだけでは片付けも難しい」という悩みを持つ保護者が多いと大塚さんは語る。
商品の企画は子育て中の女性社員が担当した。未就学児が一人で中身を出し入れでき、使用後に片付けができる仕様はどのような形状なのか。実際に子どもたちに使ってもらいながら試作と改良を重ね、製品が誕生した。
「こまごまファイル」は、最大20センチ開く「じゃばら式」になっており、6つの幅広ポケットがある。商品名にある通り、こまごまとしたものを収納できるだけでなく、中身を一覧できる仕様になっている点が特徴的だ。
また、面ファスナー付きでコンパクト(背幅が3.5センチ)に閉じることができ、かつ自立するため収納グッズとしても場所を取らない。そのほか、ハンドル部分を持てば持ち運びも可能で、鞄にも十分収まるサイズといえる。カラーはホワイト、サイズも1パターンのみで展開している。
同商品は、発売から約1カ月で年間販売目標数の半分が売れ、Amazonでは入荷に1カ月以上を要する(5月下旬)。同社の公式オンラインショップではオープン以来、一番の販売数を達成した。売り上げが拡大したきっかけは、X(旧Twitter)の投稿だった。
「一般ユーザーのレビュー投稿がバズり、それに対して当社の公式アカウントから『大人も使い勝手があります。みなさんなら何を入れますか』の問いを立てたところ、アンサーを含めたリポストが多く集まった」
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