コメの価格高騰が続いている。2月24日週は1キロ当たり3952円で、前年比95%増だった。
農林水産省は2月14日、政府の備蓄米を放出する決定を発表。「令和のコメ騒動」とも呼ばれた。消費者の購買行動にどのような変化があるのか。レシートを基にした実購買行動の分析サービスを提供するmitoriz(東京都港区)の調査から明らかになった。
「普段のコメを食べる頻度」を調査したところ、最も多かったのは「毎日食べる(週7日)」(53.3%)だった。以降「ほぼ毎日食べる(週5〜6日)」(29.1%)、「週半分程度食べる(週3〜4日)」(10.3%)と続いた。週5日以上でコメを食べる人が8割以上を占める結果となった。
コメを食べている人はもちろん価格高騰を実感している。83.3%が「コメの価格高騰を実感している」と回答。「少し実感している」と回答した人は9.5%と合わせて、9割以上が米の価格上昇を感じていることが分かった。
価格高騰に伴い、コメを食べる頻度は変化したのか? 63.3%が「変わらない」とした一方、35.9%が「減った」(「減った」「少し減った」の合算)と回答した。年代別では「減った」と回答した比率は20代以下が14.1%で最も多く、年代が上がるほど下がっていく傾向がみられたが、「少し減った」と合わせると50代が37.5%で最多だった。
コメの価格高騰が続いた場合、コメの代替として主食にしたいものを尋ねた。最も多かったのは「うどん」(68.7%)で、2位が「パン」(67.1%)だった。年代別にみると「そば」は年代が上がるほど割合が高くなる傾向がみられた。20代以下では「イモ類」(25.4%)、「シリアル」(21.1%)、「オートミール」(14.1%)を選ぶ割合が他の年代よりも高く、若年層では主食の選択肢がより多様化している様子がうかがえる。
コメの購入時に重視する点は「価格」(78.7%)が最も多く挙げられた。以降「品質(味・食感)」(53.0%)、「産地」(34.6%)、「ブランド・銘柄」(32.9%)と続いた。
年代別にみると、20代以下では「価格」を重視する人が84.5%と最も多く、さらに「産地」「安全性(無農薬・減農など)」「調理のしやすさ(無洗米)」も他の年代より高い割合を示した。一方で「品質(味・食感)」は50代が56.1%で最も高く、「ブランド・銘柄」は60代以上が37.8%と、年齢が上がるにつれて品質やブランドへの関心が強まる傾向がみられた。
調査はmitorizの消費者購買行動レポートデータサービス「Point of Buy」の登録者を対象にインターネットで実施した。有効回答数は3008件、期間3月3〜6日。
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