この記事は『新入社員の教科書 「伸びる人」の習慣 「伸びない人」の習慣』(菅沼勇基/クロスメディア・パブリッシング)に掲載された内容に、編集を加えて転載したものです。
仕事で成長するために、どの「視点」で考えるのかが重要です。
「新入社員の視点」しかなければ、ずっと新入社員の思考のままです。逆に「部長の視点」で考えようと努力するうちに、部長と同じ思考ができるようになるのです。
新入社員の視点ではなく、多角的な視点を持つことで、仕事のやり方も変化します。例えば、おべっかを使って上司の指示通りに動くだけでは成長はありません。いまのままの思考レベルに留まってしまうからです。上司を超え、更なる発展を目指すには、新しい視点で考え、行動する必要があります。
私の目標は、入社時点で「自分の会社を経営すること」でした。ですから、新入社員のように「先輩はどう考えているか」ではなく、「社長ならこの状況でどう判断するのか、何を思うのか」を常に考えていました。
生意気にも「上司の指示だから」という理由だけで動く先輩から、学ぶことはないと感じていました。役員にも、社長の真意を理解している人はいないように見えました。
だから私は社長を見習いたくて、その判断の理由を役員に質問していました。「私はこう思うのですが、社長はどうしてこのような判断を?」と尋ねると、生意気だと叱られることもありましたが、私はそれを自分のキャラとして貫き通しました。
仕事でもその態度を貫き、「なぜこれをやらなければならないのですか?」と常に質問していました。もしサラリーマンを続けていたら、出世とは無縁の、ただの生意気な社員で終わっていたと思います。
ただ、私は社長を目指していたのですが、全員が社長を目指す必要はありません。目標とする人物は人それぞれで良いのです。もし憧れの人が身近な存在で、話せる機会があるなら、質問攻めにする。「なぜそのような判断をしたのか」「どうしてそのような行動をとったのか」など、疑問に思ったことは何でも聞いてみましょう。
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