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Webマーケ施策のAI活用法 「広告・プレスリリース作成」を超えた1位は?

» 2025年04月11日 09時00分 公開
[サトウナナミITmedia]

 Webマーケティング施策において「AIを活用している」と答えた企業が8割を超えることが、コンテンツマーケティングなどを手掛けるPRIZMA(東京都渋谷区)の調査で分かった。具体的に、Webマーケティングのどの領域でAIが活用されているのか。

photo WEBマーケティングにおけるAI活用に関する調査(写真AC)

 Webマーケティング施策において「AIを活用している」と答えた企業は86.0%、活用していない割合は14.0%だった。

AI活用 「広告生成」「プレスリリース作成」を超えたのは?

 具体的な活用領域で最も多かったのは「ダイレクトメール(DM)文案作成」で43.1%に上った。「プレスリリース作成・配信」(42.4%)、「広告クリエイティブ(バナーや動画など)の生成」(40.8%)と続いた。文章やクリエイティブなど、コンテンツ生成系の業務で多く利用されていることが分かった。

photo どの領域でAIを活用しているか(PRIZMA調べ)

 AI活用の成果指標については、「顧客満足度の向上」が最も多く47.9%。「コンバージョン率の向上」(47.6%)、「売上の増加」(41.3%)と続いた。

photo AI活用の成果指標(PRIZMA調べ)

AI導入で生産性は向上したか?

 AI導入前に比べて、Webマーケティングのチームの生産性が「向上した」と答えた割合は53.7%を占めた。「大幅に向上した」(16.6%)と合わせると、約7割の企業が生産性の向上を実感しているようだ。

photo WEBマーケティングのチームの生産性の変化(PRIZMA調べ)

 これからのマーケティング戦略において、AIをいかに取り入れるかが、企業の競争力を大きく左右する要素になると考えられる。一方で、現時点では多くの企業がAI技術の導入に踏み切れていない実情もある。

AI活用できていない理由は?

 AI技術の導入を実行に移していない理由は、「費用対効果に疑問がある」「AI技術導入のための知識・ノウハウがない」がいずれも33.3%で最多。その他「適切なツールが見つからない」(27.8%)、「導入に向けた人材が不足している」(22.2%)が上位に挙がった。

photo AI技術の導入を実行に移していない理由(PRIZMA調べ)

 AI未導入の企業が求めている支援として、最も多かった回答は「AIツールの選定と導入サポート」で22.2%。以降は「ROI(投資対効果)の測定サポート」(20.8%)、「既存システムとの連携支援」(18.1%)と続いた。

photo AI未導入の企業が最も求めている支援(PRIZMA調べ)

 調査は3月24〜25日にインターネットで実施。マーケティング担当者、デジタルエージェンシー、広告代理店を対象とした。調査人数は513人。

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