生成AIの導入で効果を実感している中小企業の経営者は約9割──そんな調査結果を、データサイエンスに関する事業を手掛けるD4cアカデミー(東京都中央区)が発表した。
生成AIを導入した効果について、38.8%が「非常に実感している」、50.5%が「ある程度実感している」と回答した。合わせて約9割近くが効果を実感しているようだ。
生成AIの導入目的ごとに効果の実感度を見ると「コスト削減」(非常に実感している53.3%)、「イノベーションの促進」「新たなビジネスチャンスの創出」(いずれも同50.0%)が上位を占めた。生成AIの選定理由別では、選定理由を「補助金や助成金を活用でき、導入コストを抑えられるため」(同56.7%)としていた企業ほど、生成AI導入の効果を実感している割合が高くなった。
生成AIを導入したことにより実感している効果は、「社員の負担軽減」が50.0%で最多となった。以下「業務時間の短縮」(39.1%)、「データ分析の精度向上」(37.0%)が続いた。
生成AIの活用を促進するために行なっている社内の取り組みについては、39.1%が「社内研修やトレーニングの実施」と回答した。その他「社内マニュアルやガイドラインの整備」(37.0%)、「外部コンサルタントや専門家の活用」「試験運用の実施とフィードバック収集」(いずれも32.6%)といった声が寄せられた。
調査は2月20〜27日、生成AIを業務に導入している従業員数100人以上1000人未満の中小企業の20代以上の経営者103人に、インターネットで実施した。
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