「新人がすぐに辞めてしまう」──40代以上が考える“原因”は？

[サトウナナミ，ITmedia]

　新人はすぐに辞めてしまう――。40代以上の会社員の約半数が、以前と比べて新人の離職が早まっていると感じていることが、NEXERが運営するキャリアバイブルの調査で分かった。新人はなぜすぐに辞めてしまうのか？

すぐに辞めてしまう新人に関するアンケート（写真AC）

新人はなぜすぐに辞めてしまうのか？　

　回答した人からは「会社よりもよりプライベートを優先する人が増えたから」（50代男性）、「良い悪いは別として今の時代の若者の価値観が関係していると思う」（50代男性）、「希望の仕事につかせてもらえないと簡単にやめるような気がする」（60代男性）といった意見が寄せられた。

　一方で、「やめる人は昔からいて、比率もそんなに変わらない」（60代男性）、「今も昔も辞める人は辞める。辞めない人は辞めない印象です」（40代男性）という声も見られた。

以前と比べて新人がすぐに辞めてしまうと感じるか（NEXER調べ）

　すぐに辞めてしまった新人について、印象に残っているエピソードが「ある」とした人は19.6％だった。回答した人からは、「お昼に行ってきますと言ったまま帰ってこなくそのままやめた」（50代女性）、「入社後、3日目の朝に仕事をする気がないんで辞めますと言って去っていった」（60代男性）などのエピソードが集まった。

すぐに辞めてしまった新人について、印象に残っているエピソードはあるか（NEXER調べ）

　新人がすぐに辞めてしまわないように工夫していることが「ある」とした人は23.6％となった。具体的な工夫については「厳しくしてはいけない決まりがあるようだ。頑張れと言う言葉も言ってはいけない」（40代女性）、「新人にメンターを付け、無理な仕事を最初から割り振らないようにしている」（60代女性）といったコメントが寄せられた。

新人がすぐに辞めてしまわないように工夫していることはあるか（NEXER調べ）

　調査は4月7〜16日にインターネットで実施。事前調査で「現在会社に勤めている」と回答した40代以上の男女を対象とした。有効回答は300サンプル。