では、どうすれば適切な距離感を保てるのか。答えは「部下離れ」だ。親が子離れするように、上司も部下離れする必要がある。
そのためにも、まずは責任と権限を明確に分けよう。「この案件は君の責任で進めてくれ。困ったときだけ相談に来い」と伝える。そして実際に部下に任せる勇気を持つことだ。次に、失敗体験もさせる覚悟を持とう。
「成功体験を積ませたい」
という上司の気持ちは分かる。
「失敗するのを、みすみす見逃すわけにはいかない」
経験豊かなベテラン上司であれば、そう考えるのも無理はない。しかし上司の予想通りに失敗するかどうかは分からないし、たとえ失敗したとしても、それも素晴らしい経験だ。その経験を重ねることで創意工夫ができるようになるし、ストレス耐性もアップする。
部下に「仕事は終わってないですが定時なので帰ります」と言われたら、どう答える?
新入社員「Web会議でカメラオンにする必要なくないですか?」 上司のあなたはどう答える?
部下から「給料を上げてください」と言われたら、上司のあなたはどう返す?
「お前はどうしたい?」しか言わない上司の自己満足 「考えさせる風」コミュニケーションが招く悲劇
部下が相談する気をなくす、上司の無神経な「たった一言」Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング